犬の膀胱炎を知る
水を飲む量が増え、尿の回数も増える
膀胱炎の症状
急性の膀胱炎は、熱や食欲不振、元気がなくなるなどの病気の一般的な症状が現れ、水をたくさん飲むようになり、尿の回数が増えます。
健康な時の尿はうすい黄色で、濁りはありませんが、膀胱炎の際には尿の色が濃くなったり、濁ったりします。
病気の過程により異なりますが、ひどい時には尿に血が混じったり、においが強くなったりします。
膀胱炎の原因
尿道から侵入した細菌が膀胱に感染して炎症を起こします。膀胱炎はオスよりはメスのほうがかかりやすい病気です。
これはオスの尿道のほうが細くて長い為に細菌が入りにくい為です。
膀胱炎になると多くの場合慢性化します。
進行すると細菌の感染が尿路をさかのぼるように広がり、腎盂腎炎へ移行することもあります。
細菌による膀胱炎以外にも、結石やストレスなどからくる膀胱炎もあまり多くはないのですが稀に見られることがあります。
膀胱炎の予防・診断・治療
診断
尿検査を行い、尿の中の白血球を探します。白血球の数が普通よりも多い場合は膀胱炎となります。
細菌の検査を行うこともありますが、尿道のなかには細菌は常に存在しているので、ある一定の数以上が確認されたときに膀胱炎と診断されます。
治療
尿を検査しその細菌に一番効果のある薬を調べて、治療法を決めます。
その結果に応じて抗生物質や合成抗菌薬を与えます。